信号補正フィルター

Sonic Corrector

発売日:2026年1月29日

画像4.jpg__PID:ab78456e-1317-44c9-af21-0f6da786d766
amazon-logo.webp__PID:bc76cae2-b90c-42c3-838e-3d4dd645de59

多種多様な音楽をオーディオシステムで聴くために

Sonic Correctorはライン(RCA/XLR)入出力を持つ、アクティブアナログフィルターです。DACやフォノイコライザーなどのソース機器の出力をSonic Correctorに入力し、Sonic Correctorの出力をプリ・プリメインアンプのライン入力に接続することでお使いいただけます。様々な音楽・音源に対応するための3つのフィルターを搭載しており、オーディオシステムで音楽を聴く幅を広げます。主な特徴は以下の通りです。

  • 海苔波形復元フィルター:RECOVER搭載
  • CD用アナログディエンファシスフィルター:DE-EMPH搭載
  • 高周波ノイズ除去フィルター:ANTI-ALIAS搭載
  • アナログフィルターであっても音質劣化を最小限に抑えた回路構成

ストリーミングサービスは新たな音楽との出会いを提供してくれる一方で、時代ごとに想定される規定レベルが異なるため、しばしば大きな音量調整を強いられることがあります。特に1990年代後半以降の、いわゆる「音圧戦争」全盛期には、波形の概形が矩形波に近い=海苔波形の音源も多く存在します。リニアリティを重視するピュアオーディオ製品では、こうした音源との相性の良し悪しがはっきりと表れるのが実情です。

Sonic Correctorに搭載されているRECOVERは、海苔波形の音源から元来含まれていた振幅を引き出すフィルターです。矩形波は各周波数成分の位相が揃っている状態であるため、音響心理学の側面から聴感上の違和感が生じない範囲で位相を回転させることで、ピーク成分を復元します。

画像5.jpg__PID:acab7845-6e13-47e4-896f-210f6da786d7

典型的な海苔波形音源、上:RECOVERオフ、下:RECOVERオン

なお、RECOVERは、一般的なEQやラウドネス機能と異なり、帯域ごとの音量を上下する処理ではありません。音源本来の音色や帯域バランス等は変えずに、過度な処理によって失われてしまったピークを復元させます。ピークの復元によって、単純な聴こえの問題だけではなく、アンプ・スピーカーの動作に負担を強いる矩形波から滑らかな波形に変化するので、それぞれの機器が本来の音質を発揮できるようになります。

画像6.jpg__PID:30acab78-456e-4317-a4c9-6f210f6da786

図:RECOVERオン時の周波数特性

Sonic Correctorには、RECOVERのほかに2つのフィルターを搭載しています。  

1つは、CD用ディエンファシスフィルターDE-EMPHです。CD初期にはプリエンファシスCDが存在しました。プリエンファシスCDは、高域のS/Nを稼ぐために、あらかじめ高域の音量を上げて収録されており、再生時にはその分高域の音量を下げる(=ディエンファシス)必要があります。しかしながら、昨今のCDプレイヤーにはディエンファシス機能が搭載されていなかったり、リッピングしてデータ化する際に認識されなかったりするために、高域が上がったまま再生されてしまうことがあります。DE-EMPHをオンにすることで、当時の規格で想定されていたアナログフィルター方式のディエンファシスを適正に行い、正確かつ自然な高域バランスで再生することができます。  

もう1つのフィルターが高周波ノイズ除去フィルターANTI-ALIASです。ハイレゾ音源の中には、制作段階のクリップや外来ノイズによる無意味な高周波成分が混入している場合があります。また、聴感上好ましいとされるDACのNOSモードでは、高周波に折り返しノイズが出力されてしまいます。そのほか、一部広帯域フォノカートリッジや4ch LP再生時などでも高周波ノイズが含まれています。これら高周波ノイズは、アンプやスピーカーの非線形特性によって可聴域に降りてきてしまい、音が濁る原因となります。ANTI-ALIASは、-40dB@40kHzという高次アナログハイカットフィルターのため、それらノイズを除去することができます。また、アナログフィルターのため、デジタルフィルター特有のデメリットが存在しません。

画像7.jpg__PID:6a30acab-7845-4e13-97e4-c96f210f6da7画像8.jpg__PID:476a30ac-ab78-456e-9317-e4c96f210f6d

高域にノイズが入ったハイレゾ音源、左:ANTI-ALIASオフ、右:ANTI-ALIASオン

これらアナログフィルターは、トップウイングによる綿密な定数設定と、イタリアの鬼才・M2TECHオーナー、マルコ・マヌータ氏の回路アートワークによって、音質劣化を最小限に抑えています。最新鋭のオペアンプを含む高性能素子を採用し、製造は日本国内で行われています。

 フィルターの組み合わせの主な例としては以下がございます。
・海苔波形音源(24bit/48kHz以下)
RECOVER:ON
DE-EMPH:OFF
ANTI-ALIAS:OFF

 ・海苔波形音源(24bit/88.2kHz以上)
RECOVER:ON
DE-EMPH:OFF
ANTI-ALIAS:ON

 ・CDプリエンファシスデータ
RECOVER:OFF
DE-EMPH:ON
ANTI-ALIAS:OFF

 ・音に濁りがみられるハイレゾ音源、あるいはDACでのNOSモード再生時
RECOVER:OFF
DE-EMPH:OFF
ANTI-ALIAS:ON

 ・2010年以降にプレスされたレコード
RECOVER:ON
DE-EMPH:OFF
ANTI-ALIAS:ON

 ・4ch LPなど高周波にキャリア信号が刻まれたレコード
RECOVER:OFF
DE-EMPH:OFF
ANTI-ALIAS:ON

 Sonic Correctorは、オーディオシステムをグレードアップすればするほど、前に聞いていた音楽が良く聞こえなくなってきた、そんな「オーディオ機器のリニアリティ追及」と「音楽の制作処理」による乖離を埋める製品です。

その他レビュー等

thumbnail__PID:734e0d4d-f86b-43bf-b444-a4585e5efb86

『TOP WING OPT AP/DATA ISO BOX』Qobuz再生の注目グレードアップアイテム《ルーター+アクセスポイント編》 - Stereo Sound ONLINE

静かなネットワーク環境こそ、Qobuzの高音質を引き出すポイントだ いまや一般家庭に広く普及しているホームネットワーク。家の中のパソコン、スマホ/タブレットやデジタル家電などの複数の機器をネットワークで接続し、インターネットへのアクセス、各種データの相互共有、あるいは定期的な情報のやり取りなど、高度な通信が24時間、日常的に行なわれている。 いまや我々の生活になくてはならない実に便利なシステムであり、多彩な音源を収納したミュージックサーバー(≒NAS)の再生や、各種音楽配信サービスの再生といったネットワークオーディオ機器についても同じシステムのなかで、動作しているというわけだ。 ただここまで多様なデータが常時行き来している状況は、オーディオ再生にとってどうなるかという疑問もわいてくる。デジタル家電、スマートフォン、タブレット、パソコンと、様々なデジタル機器間では四六時中、相互通信が行...

favicon

online.stereosound.co.jp

thumbnail__PID:190830e9-3013-422f-8b2a-0e642c821624

麻倉怜士もノックアウト!音源の持つ音楽性を色濃く引き出す“オーディオ専用ルーター”「DATA ISO BOX」徹底レビュー - Phile-web

麻倉怜士もノックアウト!音源の持つ音楽性を色濃く引き出す“オーディオ専用ルーター”「DATA ISO BOX」徹底レビュー

favicon

www.phileweb.com

thumbnail__PID:17c7a520-37ea-4d6d-a516-ed64f0f9ddad

【レビュー】 音が整う! 新次元の音質改善“オーディオ専用”ルータ、TOP WING「DATA ISO BOX」導入してみた

「ネットワーク分離」や「セグメント分離」というキーワードがネットワークオーディオ界隈で囁かれ始めたのは、去年の春くらいからだろうか。筆者が認識したのはもっと後になってからだったが、画期的な音質向上テクニックであることは伺い知れた。そんなネットワークオーディオにおける「オーディオ専用ルーター」を一気に身近にする注目製品として、5月30日に発売された「DATA ISO BOX」(市場想定価格55,000円前後)と、その相棒「OPT AP」(同33,000円前後)を取り上げたい。

favicon

av.watch.impress.co.jp

諸元表

製品名:Sonic Corrector
品番:TW-SC-STD
ライン入力:XLR、RCA1ペア(排他)
ライン出力:XLR、RCA1ペア(同時出力)
搭載フィルター:RECOVER、DE-EMPH、ANTI-ALIAS独立オンオフ設定

最大入出力電圧:8.4Vrms(XLR)、4.2Vrms(RCA)
各入出力ゲイン:RCA入力時には付属のショートピンをXLR入力に挿し込むことでゲイン調整が可能です
 RCA入力時:-6dB(ショートピン無し), 0dB(ショートピン有り)
 XLR入力時:6dB

THD+N:-102dB以下
残留ノイズ:-9uVrms以下

入力電圧:DC 12V/1A(2.1mm/5.5mmセンタープラス)、ACアダプター付属

サイズ:235 x 187 x 50mm (幅、奥行き、高さ、突起物等を含む)
重量:1.3kg
標準的な小売価格:99,000 円(税込)
JAN コード:4589631465489
保証:12ヶ月
※仕様は予告なく変更になる場合があります

デモ機貸し出しサービスはこちら

2026年3月下旬ごろより開始予定です

Screenshot 2025-05-22 at 13-26-49 デモ機貸し出しのご案内 TOP WING Cybersound Group.jpg__PID:51b8018b-0523-447c-942e-b3ed8e450d44

取扱説明書

Screenshot 2025-12-08 at 20-30-06 Sonic_Corrector_Manual1.0J.pdf.jpg__PID:5c82628f-f6a2-4aef-b47c-47caf848290c

保証規定

  1. 製品保証期間はご購入日から1年間とします。
  2. 製品保証は当社が発行する保証書に必要事項が記載されたもの、または正規販売店が発行する日付の入ったご購入を証明する書類(レシート、領収書、ご購入シール等)があれば有効です。
  3. 正常なご使用状態で保証期間内に故障した場合、ご購入の正規販売店または弊社はその判断により修理または他の同一機種との交換を無料で行います。
  4. 修理のために交換された旧部品や製品の一部は、お客様へお返しできません。
  5. 保証期間内でも以下の場合は保証の対象外となります。
    1. 保証書がなく販売店で発行する保証シールまたはご購入日を証明する販売店の伝票等もない場合
    2. お買い上げ後の輸送や落下などによる故障および損傷。その他取り扱いが不適当なために生じた故障
    3. 本製品に異常がなく、他の部品、他の機器に異常があり、点検により改善した場合
    4. 本製品に対して改造、及び分解が施された場合
    5. 火災、地震、その他の天変地変、異常電圧などによる故障および損傷
    6. 付属品、その他パーツなどの消耗による故障
    7. 特定の個体ではなく、特定またはすべてのロットに発生する仕様上の止むを得ない不具合
    8. 通常のメンテナンスが必要とみなされた場合
    9. 譲渡、転売、中古販売、オークション等で購入された場合
    10. 弊社でチェックして不具合の症状が再現されない場合。なお、お客様のPCなど特定の環境でしか再現されない不具合も含むものとします。
  6. お客様の遺失利益および第三者からお客様に対してなされた賠償請求に基づく損害について、弊社は責任を負いません。
  7. 日本の正規代理店である当社で発行された保証書は日本国内においてのみ有効です。
Sonic Corrector
Sonic Corrector

TOP WING

Sonic Corrector

セール価格¥99,000

在庫あり:1~3営業日出荷
在庫なし:納期約1か月

発売日2026年1月29日以降のお届けとなります。

数量: