ネットワーク経由のノイズを光ファイバーによって遮断
オプティカル・アイソレーション

オプティカル・アイソレーションとは?
オプティカル・アイソレーションは、光ファイバーによるLAN接続によってネットワークの上流から伝播するノイズを遮断することができます。SONOREのSFPポートを搭載した一連の製品、Signature Rendu SE optical、opticalRendu、opticalModule Deluxe V2を利用します。この接続方法は他Renduシリーズや他社のネットワーク製品、ネットワークオーディオ製品でもシームレスに適用することができます。
なぜオプティカル・アイソレーションを使うのか?
- microRendu(日本未発売)を発売して間もなく、ガルバニック・アイソレーションを求めて、市販のメディアコンバーター(光ファイバーとLANの変換器)と光ファイバーを使うお客様が出てきました。こういった市販製品の問題点は、ネットワークからRenduは隔絶されるものの、一般的な業務機器であるメディアコンバーターが使っている低品質の電源や安物の回路からはRenduが隔絶されないということです。
- その後、RenduをLAN経由で直接メディアサーバに接続するお客様が出てきました。これには、明らかな問題点がいくつかあります。というのも、ネットワーク上でいちばんノイズの多い機器を、ネットワーク上のいちばんクリーンな機器に接続しているからです。
- 最近になって、市販のネットワーク機器を改造して、重要なクロックを外付けして配線を引き回すなど、あれこれといじくり回すお客様が出てきました。汚染された回路に敏感な発振器を加え、低ジッターでなければならないクロック信号をめちゃくちゃな配線で送り、複数の機器にまたがってグラウンドを接続する - これでは最適な解決にはなりません。
以上を解決することは、額面どおりに見れば理に適っているように見えましたが、ノイズは潜在的に従来の「どのような」LANケーブル(カテゴリ、線材の純度、ケーブルの品質、シールド性能などにかかわらず)にも混入する可能性があるということを、私たちは理解しました。オプティカル・アイソレーションは、ノイズの問題を光という手段で解決し、メディアサーバとRenduシリーズの間に絶対的なガルバニック・アイソレーションを実現しようというものです。
では驚きの結果はどうすれば得られるのか?
必要とされるのは、オプティカル・アイソレーションのために適切に設計された機器で構築されたシステムです。オプティカル・アイソレーションのために私たちは新しい製品をいくつか設計したので、参考にしてみてください。
SONORE Signature Rendu SE optical - SONOREのNARの中でもフラッグシップモデルとなるSignature Rendu SE opticalは様々なネットワークプロトコルをUSB-DACに出力する上で、オプティカル・アイソレーションを介してネットワークデータを受け取ることができます。
SONORE opticalRendu - opticalRenduは光ファイバー(SFP)を入力に使用して、ネットワークとUSBオーディオ出力間の100%ガルバニック・アイソレーションを実現します。opticalRenduは、リニア・レギュレーター、Femtoクロックを搭載したCPU回路デザイン、Femtoクロックを搭載したUSBインターフェースデザイン、そしてFemtoクロックを装備したネットワークデザインを備えています。また、opticalRednuは他Renduシリーズと同様にSonicorbiter OSを搭載しているので、様々なネットワークプロトコルをUSB-DACに出力することができます。
SONORE opticalModule Deluxe V2 - opticalModule Deluxeは、光ファイバー(SFP)ポートと1000/100/10Mbps対応のLAN(RJ45)ポートを搭載しています。opticalModuleを使うことでオプティカル・アイソレーションを既存のLANネットワークに追加することができます。回路設計は、Femtoクロック、リニア・レギュレーションを搭載し、オーディオクオリティにふさわしい構成になっています。
オプティカル・アイソレーションの使用例
Wi-Fiルーターからオーディオルームのスイッチングハブ
opticalModule Deluxe V2を2台使うことでWi-Fiルーターとスイッチングハブをオプティカル・アイソレーションすることでWi-Fiルーターからのノイズを遮断します。

スイッチングハブからネットワークプレイヤー
opticalModule Deluxe V2を2台使うことでスイッチングハブからネットワークプレイヤーをオプティカル・アイソレーションすることでノイズを遮断します

Renduのオプティカル・アイソレーション
ultraRenduにopticalModule Deluxe V2を2台組み合わせることで、Renduのオプティカル・アイソレーションすることができます。また、当初からオプティカル・アイソレーションを想定したSignature Rendu SE optical/opticalRenduではopticalModule Deluxe V2 1台と組み合わせるだけです。

光ファイバー機器の互換性について
SONOREがオプティカル・アイソレーションを実現するにあたり、互換性のある機器を提供したり推奨したりしようと考えたのは、光ファイバー機器には一般的なLANケーブル機器とは違う、互換性に関係する問題もあるからです。以下のような違いがあります。
LANケーブル機器
・LANケーブルを機器に直接接続することができます
・コネクタはRJ45(8P8C)に統一されています
・通信速度規格 - 1G/100M/10Mは、下位互換性を持っており、対向となる機器の規格が違っても通信することができます
・LANケーブル規格 – カテゴリ5~8は、下位互換性を持っており、もし適切でない規格のLANケーブルを使っても通信することができます
光ファイバー機器
・光ファイバーはSFPモジュールを介して接続します
・光ファイバーのコネクタは複数種類存在します
・通信速度規格は基本的に互換性を持っておらず、対向となる機器の規格、SFPモジュールの規格がすべて合っていなければなりません
・光ファイバー規格は互換性を持っていないものがあり、適切でない規格の光ファイバーを使うと通信ができないことがあります
光ファイバーの一般的な接続方法
※例にopticalModuleを用いています

対応機器のアドバイス
- opticalModule Deluxe V2/opticalRenduにはSFPモジュールが付属しているため、オプションの光ファイバーのラインナップから必要な長さを選ぶだけです
- 光ファイバー機器をすでに所有している、あるいは購入する計画がある場合には、以下が他製品と組み合わせる場合のSONORE製品と付属のSFPモジュールで保証されている基本仕様となります。
・1000BASE-SX(10/100BASEは対応していません)
・光ファイバーコネクタ:2芯LC
・光ファイバーケーブル仕様:コア径62.5um、クラッド径125um、波長850nm、マルチモードOM1規格 - 光ファイバーはLANケーブルと違い、曲げると折れやすい性質を持ちます。十分に注意して取り扱ってください。SONOREは取扱い上、そして音質の観点から基本的に3m以上、可能であれば10m以上のマルチモードOM1光ファイバーを使用することをお勧めします
ご不明な点があればカスタマーサポートにお問い合わせください。














